2023/12/13 16:49
2023年クラフトワイン ヴィンテージ報告
冬~春:
冬は積雪が多かったが、桜の開花も早かった様に冬の気温は比較的暖かく雪解けは3月の下旬となった。雪解けからも穏やかな春の気候が続きそのためブドウの開花が早まった。
春~夏:
開花後からの梅雨の影響で雨量もありベト病の心配もあったが5月にボルドー液の散布を3回行い葉ベトが多少見られたがそれ以上の進行はなかった。
りんご農家さんはりんごの木に水の散布をするくらい梅雨明けからの雨量は少なく、病気の心配もないことからボルドー液の散布量も月に2回ほどで済んだ。
秋:
本年の夏は猛暑で夜温も25度など高い温度をキープしていたことから7月上旬から見られたヴェレゾン(ブドウの色付き)に影響を与えぶどうの色づきが遅れた。
また、高い気温と少ない雨量のためブドウの成熟は早く収穫時期の9月後半にようやく夜温が下がり始めてから色づきが一気に進んだが、全体的に糖度の上りが早く酸度の落ちが比較的早いため収穫の時期が例年より10日早まった。
収穫時期には秋雨の影響をうけたがそれまでの雨量が少なかったため灰色カビ病の影響はなかった。
考察:
スチューベンに関しては色づきが収穫間際に一気に進んだが全体的に例年よりやや着色が薄かった。糖度が高く酸味が穏やかなぶどうでワインではミディアムボディのワインのスタイルになった。
シャルドネやピノノワールも同様に糖度が上昇し収穫が例年より10日ほど早まり、ワインとしてはアルコールが12%にのぼり、ボディのあるワインとなった。